「気がついてみると、あんなに嫌だった親父の仕事の跡を継いでいました。」

そんな話を日本中のイシンホーム住宅研究会の大工からよく聞きます。親父さんが大工をしているのが嫌いで、都会のサラリーマンに。しかし、憧れのサラリーマン生活も束の間、来る日も来る日も書類をつくり、電卓を叩く生活をするうちに、よく親父の姿が浮かんでくるようになり・・・。親父さんは彼らが小さい頃、「これは俺がつくった家なのだ」と、自慢げにあちこちの家をわざと遠回りして見せてくれたそうです。
実際に自分で家を建ててみると、先輩としての親父の背中がぐっと偉大に見えてくるそうです。
そこは親子ですから、多少の甘えもあって、よく仕事中に親子喧嘩もしますが、ただひとついえることは「家をつくることは面白い!」と胸を張れることです。

一度、他の仕事を経験したほうが、大工として誇りが持てるといわれています。こんな素晴らしい大工が、イシンホーム住宅研究会にたくさんいます。

いろいろな仕事をしてみて、お客様の考えた設計図という楽しい夢が、ド〜ンとでっかく自分の目の前に現れてくるのは快感です。
これがあるから、皆、この仕事が辞められません。

その夢の大切さと面白さに気づいた人間のみが、やはり良い職人に育っていくのだと思います。
上棟日に家を組み立てて、お客様が喜んでいる姿を、屋根の上の高い梁から眺めるのは楽しいものです。

お客様が「へ〜」という顔をして驚きながら、上を眺めています。

そういった経験を繰り返し楽しめることに、職人は幸せを感じ、その喜びをつかんだ者のみ、家づくりを楽しむことができるのです。
このページの上に戻る